イタクラノート

こんにちは。非常勤医師の武田哲です。武田医師2.jpg

2022年度より月1回(第四土曜)の外来診療を担当しておりましたが、今年度より第一土曜日と第四土曜日の月に二回の外来診療を担当させていただくことになりました。今回スタッフブログの順番が回ってきたということもあり、この機会に簡単に自己紹介させて頂きたいと思います。

私は現在、平日は小諸高原病院で精神科医師として診療しておりますが、もとは篠井総合病院や富山県立中央病院といった病院を中心に産婦人科診療を長年しておりました。周産期医療はもとより不妊治療や婦人科手術等も日常的に行っておりました。腹腔鏡手術にも没頭し手術室に入り浸るような日々を過ごし、このまま産婦人科を続けていくつもりでした。しかし、自分や家族にとっての転換期と思われる出来事が起こったり、様々なご縁もあったりと長年の精神科医療に対する思いが募り現在に至ります。

ただ、私は産婦人科診療が大好きなので、精神科に転科はしましたが、現在も細々と産婦人科診療を続けさせていただいている、といった状況です。

産婦人科領域においては子宮筋腫や卵巣腫瘍といった良性腫瘍のフォローから、月経不順、月経困難症などのヘルスケア診療が中心です。特に、月経前に身体的な不調を呈する月経前症候群(PMS)や、イライラ、気分の落ち込みなどといった精神症状を伴う月経前不快気分障害(PMDD)、また更年期障害といった女性ホルモンに由来する不調に対する治療経験が多いです。産婦人科的にはピルをはじめとしたホルモン治療や漢方治療が多いのですが、不眠や抑うつ症状、不安症状等に対する精神科的なアプローチも同時に行っております。ですので、産婦人科外来で精神科的なご相談に応じる機会も多くなってきています。

産婦人科と精神科は関連がないと思われがちですが、実際はその境界はあってないようなものだと思います。女性のメンタルを含む悩み事に対して産婦人科や精神科といった枠を超えて総合的に対応していく、といったスタイルが自分にあっているような気がします。

今勤務している精神科病院においては、うつ病、統合失調症、双極性障害(躁うつ病)、発達障害、パーソナリティー障害、知的障害、認知症などの患者さんに対する診療が中心ですが、産婦人科の臨床経験を活かせる場面もあります。これからも産婦人科と精神科の二つの科の境界領域を担っていけるよう、さらに努力していきたいと思っています。

もし何かしら不調を自覚されている方がいらっしゃったら、まずはご相談頂きたいと思います。受診に抵抗がある方も多いと思いますが、ぜんぜんそんなこと気にしなくても大丈夫です。気軽に相談してください。病院やクリニックでお待ちしています。もし受診しにくいようであればお知り合いを介してご相談いただいても大丈夫です。

これからもよろしくお願いいたします。