患者さんの症状は一人ひとり様々です。
患者さん一人ひとりに合わせ丁寧な診察を心がけております。
気になることなどありましたら、お気軽にご相談ください。
市販の痛み止めを早めに服用しても効きにくい場合や、年々生理痛が増してきている場合、学校生活や日常生活に支障をきたしている場合は、婦人科を受診しましょう。
子宮内膜症などの病気が存在している場合があります。
飲み薬による治療(低用量ピル、黄体ホルモン治療、漢方など)や、子宮の中にパーツを装着するタイプの治療法(子宮内黄体ホルモン放出システム:ミレーナ®)があります。
生理不順は排卵がうまくいかないために起こります。
急激なダイエットや、ハードなスポーツトレーニングによっても生理が止まってしまうことがありますので、注意が必要です。
翌月以降も不順の場合は婦人科を受診しましょう。
生理不順の検査として血液検査と超音波検査を行い、希望があれば低用量ピルなどで生理の周期を一定にすることができます。
生理の3~10日前から様々な不調が起こり、生理がくると改善する場合、PMS(月経前症候群)と診断します。
漢方や低用量ピルで症状が軽くなることが期待できます。
日常生活に支障をきたしている場合は、婦人科を受診しましょう。
女性ホルモンを内服することで1週間くらい生理を早めたり、遅くしたりすることが可能です。
副作用として吐き気が出る場合があります。
直前ではなく、1-2ヶ月前から計画的に行うことをお勧めします。
クラミジア感染症
クラミジアは細菌の一種で、セックスで感染します。
性行為感染症のなかで最も頻度が高く、約30人に1人の割合で、感染がみつかります。
初期には症状が軽いのが特徴です。
でもこの段階で治療せずに放置してしまうと、進行して不妊の原因になることがあります。
おりものが増えたり、出血があったり、下腹部に痛みがある場合は早めにクラミジアの検査を受けることをお勧めします。
抗生剤を2週間しっかり内服すれば治療できます。男性も同時に治療することが大切です。
子宮頚部ガン
子宮の入り口にできるガンです。比較的若い方(20代、30代)にも見られます。
ヒトパピローマウイルスの性行為感染が関与していると考えられています。
子宮の入り口をこすって細胞をとり、顕微鏡で検査します。
この検査で早期発見が可能です。性行為のある方は定期的に検査を受けましょう。
子宮体部ガン
子宮の内部にできるガンです。閉経前後に多い傾向があります。
女性ホルモンが関与していると考えられています。
子宮の内部に細い管を挿入し、内部の細胞をとり、顕微鏡で検査します。
月経以外に不正な出血がある場合、体ガン検査を受けましょう。
子宮内膜症
本来子宮内壁にしか存在しない子宮内膜が、子宮内壁以外の場所に存在する病気を子宮内膜症といいます。
子宮内膜症の原因はいろいろな説がありますが、よくわかっていません。
子宮内膜症では、卵巣、子宮と直腸の間、子宮の筋肉内などに子宮内膜が存在し、この部位で生理時に出血するため、生理痛が強くなります。
子宮内膜症が進行すると生理以外でも下腹部痛が強くなります。
治療としては、ホルモン療法、手術療法などがあります。症状、診察所見、検査所見など総合的に判断して治療方針を決めます。
カンジタ膣炎
カンジタは膣内の常在菌の一つです。常在菌とは通常膣内に存在している菌のことです。
ですからカンジタがいても、特に症状がなければ治療の必要はありません。
かぜなどで体調をくずしたときや妊娠中など免疫力が低下したときに、カンジタの量が増加し、膣炎を起こします。
白っぽいオリモノが増え、強いかゆみが出るのが特徴です。
症状があるときは、カンジタ用の膣錠と軟膏で治療します。
通常は2週間程度でよくなります。