イタクラノート

皆さん、こんにちは。院長の板倉です。院長交代.jpeg

ちょっと古くなりますが「桐島、部活やめるってよ」という映画がありました。このタイトルを初めて見た時、どんな映画なのだろうと興味を持ったことを覚えています。肝心の映画の内容は忘れてしまいましたが・・・。今回のブログのタイトル「板倉、院長やめるってよ」は、年頭の所感にふさわしくないかなとも思いましたが「そんなに重く受け止めないで」という気持ちからこのタイトルにしました。

本題に入ります。

今年の3月末で私は院長を退き、4月から渡邉副院長が院長になります。この人事は急に決めたことではなく以前から準備・計画していたものです。新型コロナの感染症などがあり予定が2年遅くなりました。「板倉院長はどうするの?」と心配してくださる方がいるかもしれませんが、私は今まで通り診療を行い、渡邉新院長をバックアップしていきます。余裕ができた時間を使って、産後ケアをはじめ、患者さん・妊婦さんのサポートに力を入れたいと思っています。

「院長をやめて、隠居生活がしたいの」と思われた方がいるかもしれません。「隠居生活」という言葉にはどこか魅惑的な響きがありますが、正直なところまだそのイメージはできませんし、予定はありません。今回の院長交代の一番大きな理由は「10年後を見据えて、若い世代に経験を積んで欲しい」ということです。私は20数年前に父の後を継いで院長になり、プレッシャーを感じながら試行錯誤してきました。その一つ一つが自分自身の貴重な財産であり、またクリニックを前進させる原動力になったと感じています。その自分の経験から、渡邉先生にも責任のある立場で診療をして、クリニック全体を見る視野を身につけて欲しいと思っています。渡邉先生とはこの10年一緒に診療をしていますが、部下というよりは同志という感覚でいます。ここでは身内の自慢話は控えることにしますが、安心して院長を譲れる頼もしい存在です。

実は当院では10年以上前から看護師長・主任に交代制を導入しています。交代制の利点は、組織内に流れができ、個々のスタッフの潜在能力が引き出されることです。欠点は、一時的な混乱と個々のストレスが強くなることでしょうか。幸い当院には魅力的な若手がたくさんいます。若い世代が責任をもって仕事をすることで新しい発想・活力が生まれ、「クリニックがより安全に、より快適になっていく」と確信しています。

最後になりましたが、2025年が皆さんにとって良い年でありますように。

本年もどうぞよろしくお願いします。